太陽光と紫外線~紫外線ってどんなもの?
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私達の住む地球は、太陽の光のおかげで大きな恵みを受けています。太陽の光は
大きく分けて赤外線・可視光線・紫外線に分けられます。

赤外線は太陽光の42%を占め、波長はおよそ780~3000nm(ナノメーター)前後
眼には見えませんが、感覚としては暖かさを感じる光です。

可視光線は字のごとく人間の眼に見える光で、赤橙黄緑青藍紫 400~780nm前後の波長 
太陽光の52%を占めています。

紫外線は眼に見えず感じる事もない光です。波長によってUV-A(およそ315~400nm前後)
UV-B(およそ280~315nm前後) UV-C(およそ100~280nm前後)と分類されます。

太陽光は下の図のように分類できます。(おのおのが結構重なり合っているのが現実です。)


ウィキペディアによると

可視光線(かしこうせん)とは、電磁波のうち、人間で見える波長のもの。
いわゆるのこと。JIS Z8120の定義によれば、
可視光線に相当する電磁波の波長は、おおよそ短波長側が360 nm~400 nm、
長波長側が760 nm~830 nmである。
逆に、可視光線の外に位置する赤外線紫外線を指して、
不可視光線(ふかしこうせん)と呼ぶ場合もある

光線というものは400nmできちっと区分けできるものではなく
結構重なり合っている部分が多いわけです。
大きく考えると可視光線は360~830nmともいえるわけです。

360~400nmの部分を紫の可視光線の端とすると
UV-400紫外線カットレンズで色を見た時、
本当のディープな紫は見られない
とも言えるのだろうか?
微妙な色彩を取り扱う職業の方には
UV400レンズは不必要
なのでしょうか?
実用的には問題ないと思いますが。

濃い色のレンズのメガネやサングラスは本当に眼に良くないの?
 

これは人間の眼に良くないと言われている紫外線(白内障や黄斑変性症などの原因となる)が、濃い色のメガネやサングラスをはめていると、色が濃いゆえに眼の瞳孔が開いてしまい、多くの量の紫外線が眼に入ってしまうので紫外線が原因の眼病となってしまうのではという考え方です。本当にそうでしょうか?

それについて考える前にもう少し紫外線について。
先に述べたように紫外線は3つに分けられています。

UV-Cはオゾン層で吸収されてしまい地上へは届きません。
     性質は強い殺菌作用を持ち、生体に対しての破壊性が最も強い光線です。

UV-Bは太陽光線全体の0.2%であり、人体の表皮層に作用するため色素細胞がメラニンを生成し
     紫外線の影響に対して防御反応を取る。これがいわゆる日焼けです。
     また UV-B は発癌性が指摘されるが発癌するのは高齢者でしかも肌の露出した部分のみ
     という場合が多い。 (フロンガスによるオゾン層が破壊によってUV-Bが多くなることが
     考えられますのでむしろ皮膚に対する紫外線防御策が重要と思います。)

UV-Aは太陽光線の内5.8%です。紫外線では一番多く地上に届きます。人間の皮膚の真皮層に
     作用し蛋白質を変性させる性質を持つため眼内の水晶体への影響が大きいと考えられます。
     細胞の物質交代の進行に関係しており、細胞の機能を活性化させる働きがあります。
     また、UV-Bによって生成されたメラニン色素を酸化させて褐色に変化させます。


ここで、HOYAレンズから紹介されている
無色レンズの分光透過率曲線を紹介いたしましょう(枠の下をご覧下さい)
 

ここで注目していただきたいのは315nm以下の波長の紫外線(UV-B)は(UV-Cはもともと0%)
ガラスレンズ、普通のプラスティックレンズでも透過しないという事です。
つまり目の前のレンズを通して入ってこないため、色が濃くても薄くても関係はないわけです。問題はUV-Aです。(315~400nm)まずUV400紫外線カットレンズ(一番下のグラフ)は
400nmまではほとんど通しておりません。普通のプラスティックレンズ(真ん中のグラフ)は
350nmあたりから通し始めます。370~380nmあたりで50%通し390nmあたりで90%ぐらいです。
ウィキペディアでもご紹介いたしましたように可視光線の短波長よりは結構ファジーで360~400nmですから
UV-Aが315~360nmとすればプラスティックレンズならほぼ大丈夫ともいえます。

濃いサングラスやメガネでも掛けていれば紫外線から眼を保護してくれますし、
濃い目のサングラスを掛けても映画館の中のように真っ暗になってしまうという事も
ありませんので、心配するほど瞳孔も開いておりません。
むしろ今流行の小さめなサングラスやメガネのレンズに覆われていない部分から、
紫外線が直接眼に入る事の方が紫外線の影響が大きいと考えられます。


 実際問題として、眼がまぶしい時には濃い色のメガネやサングラスをはめなければ、まぶしさは
 解決しません。屈折異状によってまぶしさを感じる場合もありますから、きちんと視力測定をして
 屈折矯正した上で、サングラスや濃い色のメガネでまぶしさを楽にしていただけばよいでしょう
上下横から光が入らない形状のものか、大きめで眼がしっかり隠れるものを選びましょう。
 
UV-400紫外線カットレンズ
普通のプラスティック素材のレンズ
ガラス素材のレンズ
*濃い色のレンズのメガネやサングラスは眼に良くないの?
日本眼鏡技術研究会メーリングリストにおける
岡本隆博氏の「紫外線とサングラス」を参考にしました。
 http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/sp/ 
の『
サングラスの選び方』 こちらをご覧下さい