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メガネ曇り止めの塗布手順

コロナ禍の状況では、マスク装用もデフォルト(基本・標準の状況)となりました。このマスク常用かにおいてメガネをかけている人にとって大切なのは、メガネの曇り止めです。車の運転中や大事なかたとお話しているときにメガネレンズが曇ってしまったら、大変です。せっかく曇り止めを塗っても、正しく塗らないと効果がうまく出ないこともあります。ここでは正しいメガネへの曇り止めの塗布方法を説明してまいります。


1.下準備として、メガネのお手入れに書いたように、レンズをきれいにしていただくことが大切です。レンズ表面が汚れたままで、曇り止めを塗布すると、ムラになって、曇らないところと曇ってしまうところが出来てしまいます。お手入れのページに書いたように硬い粒子のほこりを曇り止めと一緒にレンズにこすりつけてしまわない事が肝要です。

2,レンズ表面がきれいになりましたら、いよいよ曇り止めを塗布してまいりましょう。曇り止めも様々な種類が各社から販売されています。メガネ店で扱っている曇り止めでしたら性能にほぼ違いはないと思います。大まかに言って、液状またはムース状の曇り止めを吹き付ける、垂らすタイプ。ペースト・ゲル状の曇り止めを塗るタイプ。使い捨ての濡れペーパーに曇り止め効果のあるタイプ。メガネ拭きの布に曇り止めの成分が含まれていてそれで拭くだけのもの。などタイプによって塗布の仕方は様々ですが、ここでは液状またはムース状の曇り止めを吹き付ける、垂らすタイプ。ペースト・ゲル状の曇り止めを塗るタイプについて説明いたします。

  

3,曇り止めをレンズに塗りましょう。量は液状のものならシュっと一吹き、ぽたりと1滴。ゲル状のものは指にゴマ粒大(米粒くらいでも)くらいを。量が多くても効果が増すわけではなく、最終的には余分なものは拭きあげて、落としてしまうので、沢山つけても、もったいないだけです。量を少なくして、塗布する回数を増やした方が効果があります。今のメガネレンズは表面のコートが撥水効果を持たせてありますので、液状の曇り止めを塗る時には流れ落ちてしまわないように気を付けて下さい。指でレンズ面全体にいきわたるように塗りつけていきます。1分ぐらいたつと、曇り止めの水分が飛んで、レンズ表面に乾いて(乾燥して)つきますので、それをきれいなティッシュペーパーかタオルで拭き取ります。乾いた状態になっていれば曇り止めの成分はレンズ表面に残ると思います。濡れている状態で拭き取ってしまいますと、ティッシュペーパーやタオルでも曇り止めのコートができにくくなってしまうと思います。車へのワックスを塗るのと同じようにちょっとの時間乾くのを待っていただくと良いと思います。その後、ご自分の息をそっと吹きかけて曇り止めの効果を確認していただくと良いでしょう。

4,この頃は曇り止めの効果を付けたレンズも出ております。反射防止コートの無いレンズはメインテナンスフリーで、液などを塗ったり、専用の布で拭いたりする必要はありません。反射防止コート付きの明るい曇り止めレンズは反射防止コートがついていて、明るくすっきり見えます。ただしお手入れにおいて専用の布で拭いていただく必要があります。詳しくはこちらを
曇り止めの効果は塗り方や曇り止め剤とレンズとの相性によっても違うと思いますが、半日ぐらいでしょう。朝起きて一回、お昼休みに1回塗布していただくとよいでしょう。勿論、大事な用事やお仕事、スポーツやドライブの前に塗っていただけると安心です。レンズを洗ってしまえば洗い流されてしまいますのでご注意下さい。

メガネの曇りと曇り止めのメカニズム


      メガネレンズ曇り止めメーカー パールさんのカタログより抜粋
 
 
 メガネレンズの曇りは空気中の蒸気がレンズ面にあたり細かな水滴になってレンズ表面に表面張力で粒状になり、周りの空気をいっしょに包み込んで光を乱反射してしまうことでレンズの向こうが見えなくなってしまう状態です。

 


 

曇り止めを塗布することでレンズ表面がコーティングされ、空気中の上記がレンズについてしまっても、曇り止めに含まれる界面活性剤の力で粒上になれずにレンズ表面にべたっとした均一な水の膜状にしてしまいますので、光がとおって曇らず、レンズの向こうが見えるわけです。蒸気がとても多くなってレンズ表面の水分量が多くなって来ますと、濡れている状態がひどくなって見にくくなることはありますので、そんな時はもう一度レンズをクリーニングして曇り止めを再塗布してください。


      
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