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大型免許・第2種免許に必要な 深視力について

深視力・立体視は目の高度な機能の一つです。
遠近感・立体視・深視力と奥行き感をあらわす言葉はいろいろあります。

遠近感は対象物の明暗・陰影 はっきり具合、サイズの大小などでも感じます。
経験的・体験的なことでも感じることもあるでしょう。

立体視は、人間には右と左の二つの眼球があり、それぞれの網膜にうつった像が頭(脳)で一つに
なって知覚(見て)しています。その時右目の像と左目の像は同じものを見ているのですが、
実際にはそれぞれの目の位置の違いからわずかに違った像が一つに合わさって脳で知覚します。
その違い(ズレ)が立体視として感じます。これは知覚であって、静的なものです。

運転免許に必要な深視力は、前後に動くものが、前にある後ろにあるという動的な要素が
加わってきて、動くものにきちんと視線を合わせる眼球運動「両眼のチームワーク」
のスムーズさが必要となってきます。
また遠くにあるものと近くのものを見る時に要する
目のピントあわせ(調節力)のスムーズさも必要となります。

深視力とは遠近感を識別できる最小値を言います。単位は分・秒です。
近年、深視力が注目されているのはやはり大型免許や第二種免許において
免許取得の条件になっているためですが、特に免許とは関係なくても
両方の眼で物をしっかり見て、遠近感をしっかり知覚して生活する事は、
とても大切な事です。

大型免許・第2種免許に必要な視力

道路交通法によると大型・第二種免許取得には 
片眼それぞれ0.5以上 両眼にて0.8以上の視力で
2.5メートル先にある三桿計で誤差2センチ以内とされています。(深視力)
3回測定して誤差の合計が6センチメートル以内で合格となります。

深視力計について

当店の深視力計は「一窓式」というタイプです。警察署や運転免許センターにあるものと
全く同じものではありませんが、大型免許・第2種免許取得のための条件は
満たしておりますのでご安心ください。
なお、警察署や運転免許センターでの検査時には視力を最初に計り、続けて深視力の
検査をするため「2窓式」の深視力計で検査されます。(ほとんどの場合)
しかしながら「2窓式」の深視力計は顔を器械に近づけて、のぞき込むために
眼や目の機能に影響を与えることがあり、わかりにくく感じるかたが
いらっしゃいます。でも、だいたいの警察署や免許センターには「一窓式」の
深視力計が用意してありますので、そちらで合格すれば大丈夫です。
(絶対にあるとは限りませんので、行く前にご確認してください。)


深視力計 (三桿計) 
真ん中の1本棒が前後に動きます。両側と揃ったと感じた所で棒を止めます。
真ん中の棒が両側の前後2センチ以内に止まったら合格です。

深視力・立体視について

三桿計の他に、偏光視標での 立体視・精密立体視標 も立体視の知覚や深視力の チェックに役立ちます。
ただし、偏光視標では立体視の知覚は確認できますが、眼球運動「両眼のチームワーク」については
考慮されておりません。(でも、この立体視は必要条件です。)

たとえ視力が良くても右目と左目がバランスよく働いていなければ三桿計の検査はクリアーできません。
実際の運転において距離感や遠近感が低下してしまい、安全を心掛けることが出来ません。
また両眼の視力がよくても 斜位や融像力の不足による両眼視機能の問題で
深視力検査が通らない方も いらっしゃいます。

では深視力検査をクリアーするためにはどうしたらよいのでしょうか。
それは左右の目の矯正を正確に行うとともに、両目のバランス、調節、斜位、融像を考慮した
メガネによってクリアーする可能性が大きくなるのです。
当店では両眼開放検査・両眼視機能検査等によってメガネをお作りいたします。
それにより、少しでも深視力がアップするメガネができると考えております。
精密立体視指標や訓練用の三桿計がありますので、遠近感や立体視の確認や深視力のチェックができます。

上記の様に深視力検査に合格するには両眼の良い視力と良いバランス、両眼のチームワークが必要です。
条件に合わない時には深視力の判別が付きにくい場合もございますのでご了承下さい。
(とにかく検査させていただかないとわかりません)

また、絶対に通るメガネではありませんので、ご承知おきください。体調や目の状態で
通らない場合もあります。

   * 深視力とメガネについて。 
深視力用のメガネについて。そのメガネをはめれば、誰でも深視力計の検査が通ってしまうという
メガネはありません。お使いになるかたの視力や眼の屈折状態から、深視力のわからない原因を探り出して
それを補うようなメガネをフィッティングすることで、深視力が分かるようになる。そのメガネを
深視力用メガネというわけで、下にも書かれているようにどうしてもだめな場合もあるわけです。
また、検査を通りやすいように度数を入れることで、日常には使いにくいメガネになることも
ございます。試験パスが第一目的ですので、常用できるようにしてほしいといわれても、無理ですので
その点はご了承ください。

深視力が出にくいかた

以下のような場合は深視力が出ない場合が多いです。
◎片眼の視力がほとんどない場合
◎左右の視力差、度数差が大きすぎる場合
◎メガネやコンタクトレンズを装用しても、十分な視力の得られない場合
◎斜視や斜位のため、両眼のチームワークが得られないか、不十分な場合
◎「右眼・左眼のそれぞれから脳に送られた2つの物体像を 脳で1つの物体像として統合する能力」
 が欠如しているか不十分な場合
   * 深視力計のご利用と検査料金について。 
お客様の眼の状態を把握せずに深視力の練習だけするというのは、
あてずっぽうで深視力の練習 行なうことになり、時間と手間の無駄となります。
そのため当店では検査をせずに練習のみを していただくというのは、
受け付けておりませんのでご了承下さい。
ただし、当店で深視力のためにお作りしたメガネなら、
後日に練習にだけご来店いただくのは、 歓迎いたします。

※ 当店では深視力検査には、¥5,000(税抜)の検査料金をいただいております。
ただし、検査当日にメガネ一式またはレンズ一組を ご注文いただきました場合には、
検査料金は無料となります。


遠方のかたに

遠方で当店にお越しいただけないかたに。
深視力メガネ研究会の会員で深視力について研鑽している
研究会員が全国におります。名簿をご覧いただき
お近くの会員店でご相談ください。

  深視力メガネ研究会会員名簿 (お近くの研究会員のお店へどうぞ)

車の大型免許や二種免許の取得や更新のときには、動的な立体感を調べる深視力検査が行われます。
その検査器を備えて、確実な技術で検査に合格しやすいメガネの検査や処方調製をする技術者が、
全国から集まって「深視力メガネ研究会」をつくり、常にパソコン通信で勉強や情報交換をしています。
公式ホームページで詳しい情報をご覧下さい。

   深視力メガネ研究会公式ホームページ

icon 電話番号0538-43-2535 icon メール:mail@ogawa-1.com
ご不明な点がございましたら、まずはお気軽にご相談下さい。


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